2023.03.31
転職・再就職について
就活を始めたら面接の「よくある質問」に備えよう
就活で避けて通れないのが面接です。一回で済む場合もあれば、複数回行う場合もあります。今回は就職活動で避けて通れない面接で、よく聞かれる質問を中心に解説します。
定番質問とは志望者の何をみるものなのか?
一次面接の定番質問は、書類選考を終えた応募者について、書類からだけではわからない人格や市議とへの向き合い方を「生」で知るためのものです。
ここで面接官に「この人なら我が社で活躍できそう」と思ってもらえれば成功です。面接官の本気度も高まり、質問もより掘り下げたものに移行していくことがあります。なお、ここでは自己紹介と自己PRを分けていますが、一緒に聞かれる場合もあります。
①自己紹介をお願いします
時間:1~2分
ポイント:要点を短くまとめ、質問者の目を見てハキハキと話す
面接のため、入室した段階から採用担当者は「求職者が自社で活躍できるか」という視点で観察しています。第二新卒はまだ新卒に近いと扱いを受ける可能性がありますが、中途転職者であれば短い自己紹介のまとめ方から社会人経験や能力を見ようとする可能性があります。面接の際はその点も意識して、自分のキャリアやアピールポイントを簡潔明瞭に伝えられるようにしましょう。
特に相手はあなたが自社で仕事ができる人材なのか、という点に関心をもって見ています。冗長にならないよう注意して、あらかじめ話す内容を整理しておくと良いでしょう。
②自己PRをお願いします。
時間:1~3分(相手が指定してきた時間があればその中で行う)
ポイント:「今まで積み重ねてきた仕事での実績が伝える」「応募先企業と志望職種で求められるスキル・経験とのフィット感」の2点をアピールすることを念頭に置くことが重要。
例えば結論から話す場合は前職での実績など交え、自分の持っている経験やスキルを応募先企業で活かせることを端的にアピールするようにします。
なお、注意すべきポイントは、あくまでも「相手が自分に聞きたいことを端的に印象づける」ことであり、話を長々と続けないようにしましょう。また、特技は仕事に関係ある場合は積極的にアピールに組み込むべきですが、遊興的なものはあえてアピールする必要はありません。
例:「前職では●●分野で2年半担当した法人営業では、担当した企業の戦略を自社の提供できるサービスと分析し合致させ、結果として着任後一年で売上を前年比240%にすることができました。今回、御社は異業種でございますが、法人営業ということで前職での経験・手法を活かし、売上向上に貢献いたしたいと思います」
なお、派生した質問として「あなたの長所と短所をお話しください」「あなたの強み、弱みをお話しください」というものもあります。
ここで大事なのは「長所(強み)」「短所(弱み)」をちゃんと面接官に客観的に伝えることができるか、さらにそれを仕事の上で長所はどう活かし、短所はどう補っているか、ポジティブに伝えることができるか、ということです。短所があっても自分で認識して、仕事上で不都合無く補っているのであれば、面接官としてプラス評価になる場合もあります。
③職務経歴についてお話しください
時間:3~4分
ポイント:第二新卒の場合は短い職歴の場合でも何か相手がイメージしやすい数字を挙げての実績があるとポイント、転職回数の多い人はそれぞれの在籍社での実績を整理し可能な限り端的に相手に伝えることが重要。
例えば「売上を倍にしました」だけでは、その人が介在したから実現したのか、前任者の種まきを単純に刈り取っただけなのか、あるいは景気の影響なのか…などがまったく不明です。
自分がいたからこそ売上が向上した、ということを、短い時間で相手に伝えなければなりません。その上で、その時の経験を応募先企業ではどう活かせるのか、という点について、面接官に納得してもらえるような回答をあらかじめ考えておくことが必要です。
④前職の退職理由をお話下さい
時間:3分
ポイント:履歴書や職務経歴書と矛盾なしに、面接官を納得させられる内容であること。そしてそれがポジティブなものであることが前提。
第二新卒なども含め、中途採用ではほぼ必ず聞かれる質問です。転職情報サイトでもここは必ずポジティブな理由を回答すること、とあります。ただ、短期離職の場合は、話の流れでなぜ短期間で離職せざるを得なかったのかを答えざるを得ない場合もあります。そういう場合、どこまで話すのかを予め考えておくといいと思います。
採用側は、時間とコストをかけて採った人間がすぐに退職してしまうことを常に不安に感じています。その点も考慮して、相手を納得、かつ安心させられる回答を予め用意しておくと良いでしょう。
⑤当社を志望した理由をお聞かせください
時間:2~5分
ポイント:給与面や労働条件、通いやすさなどで選んだのではなく、あくまでも「この会社」だから選んだ、ということをアピールする
なぜ「当社を志望した理由は」「他社では無く当社なのか」「当社の企業サイトをご覧になられましたか」などの質問に対してよどみなく答えられるようにしておきましょう。
また、「今のお答えですと他社様でも志望先としてよろしいのではないでしょうか」というような切り返しをされる場合があります。そのような場合にどう答えるかについても、想定問答を考えておくことが重要です。
例えば「創業者の理念に共感した」のなら、その「理念」のどこに共感したのか、相手から聞かれることまで考えておきましょう。
まとめ
今回は採用面接での定番で聞かれる質問についてまとめました。どの質問に対しても、「ぜひ我が社に来て下さい」となるような回答をする、という点が基本になってくると思います。なによりまず、落ち着いて、面接に臨んでください。
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