2020.11.27

転職・再就職について

フリーターと個人事業主の違い、転職前に考えるべきポイント

転職活動を行う時に、「いっそのこと自分で仕事をしようかな」と思うこともあるかもしれません。自由な働き方を求めることは選択肢としては良いですが、給与や年金、雇用保険・健康保険・失業保険などの福利厚生に関しては分からないことも多いことでしょう。ここでは、個人事業主やフリーランス、フリーターのそれぞれの働き方について、ご紹介します。

個人事業主とは?

個人事業主は、その名の通り「個人で事業を営んでいる人」のことを指します。個人事業主になるには、開業届を管轄の税務署に届け出れば、すぐに名乗り出ることが可能です。法人とは違い、会社登記や定款を作成することはなく、立ち上げの際にも費用が発生することはありません。目的はあるけれど、資金は今の段階では足りないという方は、個人事業主を選ぶ傾向があります。

給与について

会社員と大きく違うのは、給与に対する感覚です。個人事業主は一定額が決まった日にちに振り込まれるということはなく、事業の収入が自身の収入という考え方となります。

ただ、そうなると事業に必要なお金と自身で使えるお金の区別がつかなくなるので、勘定科目に「事業主貸」といった項目があります。入ってくる収入から、事業経費以外で自分のために使ったお金は事業主貸項目に記載し、計算を行います。どのようにお金を分配するかも自身で決めることができますが、一般的には税理士に相談するケースが多いです。

各種保険や年金について

個人事業主は社会保険の対象外なので、雇用保険ではなく国民健康保険に加入します。国民年金にも加入しますが、各種保険や年金に関しては経費の対象外です。従業員であれば対象ですが、個人事業主本人は経費とはなりません。

ただ、確定申告時に所得控除をすることは可能です。また、個人事業主は自身で全ての責任を負うことになるので、失業保険も受けることはできないため、開業の際は慎重になりましょう。

フリーランスとは?

個人事業主と何が違うの?と思う方が多いですしょうが、基本的には同じだと思ってください。社会保険の対象外ですし、給与に関しても収入に応じて経費を計算しながら、自身のお金の調整を行います。唯一違うことといえば、「開業届をださない」ことだといえます。

また、フリーランスは、例えば「ライターです」「デザイナーです」といえば、その職業になれてしまうという点もあります。さらに、フリーランスの場合は職種によりますが、業界団体に所属することによって、健康保険を月額固定にすることも可能です。ただ、失業保険は自営業とみなされるので、受給することはできません。

開業届を出すか否かの違い

開業届を出さなくて良いなら、フリーランスの方が簡単では?と思うかもしれません。しかし、開業届を出すと屋号で銀行口座が作ることができたり、家族経営をしている場合は家族の給与は経費として計上できたりするので、節税ができるメリットもあります。

ただ、自身で全てを行っているという場合であれば、フリーランスのほうが気楽に働くことができるというイメージや、手続きにいく手間が省けるので自由だという意見も間違ってはいません。働き方に関しては、考え方に個人差があるものです。

個人事業主とフリーランスの違いは開業届だということは理解しておきましょう。

フリーターとは?

仕事や企業にとらわれず、自分のペースで働きたい・生活ができたらOKというような感覚の人は、どこかの企業に継続的に属したり、自身で何か経営をしたりすることなく、フリーターという道を選ぶ場合も多いです。また、フリーターとアルバイトと言葉が分かれているので、別の働き方だと思っている方もいますが、実際は同じです。比較的、アルバイトは学生に対して使われる言葉ですが、フリーターも「フリーアルバイター」の略なので、違いはありません。

フリーターの特徴は、長時間・長期間の勤務が可能で、アルバイトで生計を立てているので、曜日や日数などの融通が効くことも多いことです。固定給ではなく、正社員でもないため、企業側としても採用がしやすい雇用形態なので、学生や主婦よりも企業に重宝されるケースもあります。

非正規雇用だけど社会保険に加入できるの?

フリーターは正社員ではないので、社会保険の加入対象外なのでは?と不安に感じるかもしれません。しかし、正社員の労働時間の75%以上働いていると、フリーターでも社会保険に加入が可能なので、雇用保険や健康保険に加入できるほか、失業保険も受けることが可能です。条件は、時間のほかにも31日以上雇用が見込まれる人というものもありますが、多くのフリーターは長期間の雇用を望んでいるので、ほとんどがOKだといえます。

ただ、企業によっては社会保険加入はなしとしており、労働時間などを調整する場合もあるので、注意しましょう。社会保険に加入ができると国民年金の受給額もアップするので、メリットは多いです。

将来的なことを考えると、どの働き方がいいのか?

転職しようと思ったときに、さまざまな選択肢があることを理解しておくと、自分の視野も広がって魅力的です。一方で、なんとなくのイメージで突き進んでしまうと、結果的に後悔してしまうことにもなりかねません。

個人事業主やフリーランス、フリーターは、それぞれ自由な働き方で自分が決定権を持っているような印象ですが、メリットもあれば当然デメリットもあります。個人事業主とフリーランスの場合、自分の好きなことを仕事にはできますが、やはり不安定な仕事ですし、全ての責任は自分で背負うことになります。さらに、確定申告の時期は税理士に頼まずに自分自身で行うことになれば、なおさら大変です。ただ、どちらの働き方も体1つあれば仕事になりますし、職種によっては自宅にいるだけで仕事になるということもあります。そのため、自分や家族などとの時間を増やすことも可能なのは、メリットだと言えるでしょう。

フリーターの場合は、正規雇用とは違って会社に対しての責任や、任される仕事の重さは軽いものが多いので、気楽な感覚で働いている方もいます。しかし、企業に属しているので基本的なルールは守らなくてはいけませんし、会社都合で動くことはしかたがない場合も少なくありません。

上記のように、個人事業主やフリーランス、フリーターには、それぞれのメリットとデメリットがありますが、どのような働き方が自分に合っているのかは個人差が大きいので、一概に「この働き方が良い」とはいえません。そのため、自分がどう働きたいのか、どうなりたいのかのビジョンをまずは明確にして、じっくり考えてみましょう。

まとめ

人事業主やフリーランス、フリーターには、それぞれに特徴や違いがあります。どの働き方も正しい正しくないは存在せず、自身の考え方や将来の展望によって、選択は分かれるものです。なりたい自分を叶えられる働き方は何なのか、ということをよく検討してみてくださいね。

 

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