2024.10.31
給付金について
職業訓練給付金の審査は厳しい?もらえる条件や申請方法などを解説
職業訓練給付金は、失業中の方々が新たなスキルを身につけ、再就職を目指すための支援制度です。しかし、審査は厳しいと言われており、多くの人が不安を感じています。
本記事では、職業訓練給付金の審査基準や申請方法、支給額、注意点などを詳しく解説します。厳しい審査をクリアし、確実に給付金を受け取りたい方は最後までご覧ください。
職業訓練給付金がもらえる条件とは?
職業訓練給付金を受け取るためには、一定の条件を満たす必要があります。また、条件を満たしていても、事前の厳しい審査をクリアしなければ給付金はもらえません。満たすべき条件と、審査について詳しく解説します。
受け取るためには一定の条件を満たす必要がある
職業訓練給付金を受け取るためには、以下の条件を満たす必要があります。
本人の収入が月8万円以下
世帯全体の収入が月30万円以下
世帯全体の金融資産が300万円以下
現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
全ての訓練実施日に出席している
世帯の中に給付金を受給して訓練を受けている人がいない
過去3年以内に、不正行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない
過去6年以内に職業訓練受講給付金の支給を受けたことがない
参考:厚生労働省
上記の条件は、真に支援が必要な人たちに給付金が行き渡るよう設定されています。上記の条件を満たしていても、訓練実施日に欠席すると給付金が受け取れないため要注意です。
事前の厳しい審査をクリアしなければいけない
職業訓練給付金を受給するには、厳しい審査を通過する必要があります。審査では、雇用保険の加入期間や離職理由、現在の求職活動状況などが細かくチェックされます。また、提出書類に不備や虚偽の内容があると、支給が認められない可能性があるため注意が必要です。
審査には時間がかかる場合もあるため、余裕を持って申請手続きを行いましょう。受給資格を満たしていても、審査基準に合致しない場合は、給付金を受け取れないケースもあります。必要な情報を正確に提出し、スムーズに審査を通過できるよう、事前にしっかりと準備しておくことが大切です。
職業訓練給付金でもらえる金額
職業訓練給付金では、受講者の生活を支援するために、以下のような手当が支給されます。
・職業訓練受講手当:月額10万円、職業訓練中の生活を支援するための給付金
・通所手当:訓練場所への通学に必要な交通費、月額42,500円が上限
・寄宿手当:月額10,700円 ただし訓練のために寄宿する必要がある場合に限る
これらの手当によって、訓練期間中の生活費をサポートし、受講者が安心して訓練に集中できる環境を整備しています。
職業訓練給付金がもらえるタイミング
職業訓練受講給付金がもらえるタイミングは、1回目とそれ以降で異なります。どのようなタイミングで給付金がもらえるのか、具体的に見ていきましょう。
支給決定から1週間程度でもらえる
職業訓練給付金の支給は、決定後、比較的速やかに行われます。通常、支給決定から約1週間程度で、指定した口座に給付金が振り込まれます。
ただし、行政機関の処理状況や銀行の営業日によって、振込時期が多少前後する可能性があります。支給決定通知を受け取ったら、口座の入金状況を定期的に確認しましょう。
毎月15~20日に振り込まれるようになる
2回目以降は、毎月決まった時期に支給されます。一般的には、15日〜20日頃に振り込まれるケースが多いです。訓練期間中の生活費を安定して確保できるよう、定期的な振込スケジュールが設定されています。
このように毎月の中旬から下旬にかけて給付金が振り込まれるため、計画的に生活費を管理することができるでしょう。
職業訓練給付金の申請方法
ここからは職業訓練給付金の申請方法を、5つのステップで説明します。
1.求職の申し込みを行う
2.訓練コースを選択して受講の申し込みを行う
3.選考を受ける
4.就業支援計画を交付してもらう
5.訓練コースの受講を開始する
順番に詳しく解説します。
求職の申し込みを行う
職業訓練給付金を受給するには、失業状態であることをハローワークなどの公共機関で確認し、求職申込みを行う必要があります。求職申込みはハローワークでできるほか、自宅のパソコン等でも可能です。ただ、不安な場合はハローワークを訪れたほうがよいでしょう。
ハローワークではパソコンで求職情報を入力し、職員との面談を通して、職歴や希望する仕事などを確認します。この際に、職業訓練給付金の受給を希望する旨を伝えてください。受給資格の有無や、必要な手続きについて説明を受けることができます。
訓練コースを選択して受講の申し込みを行う
求職の申し込みが完了したら、訓練コースを選び、受講の申し込みを行いましょう。ハローワークでは、さまざまな職業訓練コースが用意されています。ハローワークインターネットサービス(職業訓練検索・一覧)を利用すれば、自宅から自分に合ったコースを検索できます。
コースが決まったら、ハローワークの窓口で受講の申し込み手続きを行います。受講申込書に受付印を押印してもらい、職業訓練校に提出しましょう。担当者に職業訓練が必要ないと判断されてしまうと応募できないため、注意が必要です。
選考を受ける
職業訓練給付金を受給するには、選考を受ける必要があります。選考方法は職業訓練校によって異なりますが、面接や筆記試験などが一般的です。
面接では、志望動機や職業訓練に対する意欲、コース内容への理解などが評価されます。筆記試験では基礎学力や専門知識などが試されますが、基本的には中学校レベルの難易度とされています。
就業支援計画を交付してもらう
選考に通過すると、訓練開始日前日までに就業支援計画書が交付されます。就業支援計画書がなければ、訓練の受講ができなくなります。さらに、職業訓練給付金の受給もできません。
訓練開始日までに必ずハローワークを訪問し、書類を受け取りましょう。
訓練コースの受講を開始する
職業訓練が始まる日にハローワークへ行って、訓練を受け始めます。
訓練を受けている間と、訓練が終わってから3か月間は、月に1回、ハローワークが決めた日に職業相談に行かなければいけません。そのときに、職業訓練給付金をもらうための申請もします。
職業訓練給付金における2つの注意点
職業訓練給付金は、失業中の身にとって非常にありがたい制度です。ただし、ルールを守らないと支給停止になる可能性があります。
ここでは特に注意すべき2つの点について見ていきましょう。
審査で不正な書類を提出しない
給付金は、まじめに訓練を受けようとする人を支援するためのものです。申請書類に虚偽や間違いが見つかれば、不正とみなされて、給付金がストップしてしまう可能性があります。申請書類で分からないことがあれば、ハローワークの担当者に相談しましょう。
必要書類は次のとおりです。
事前審査 |
支給申請 |
|
|
隠れてアルバイト・パートなどで稼がない
職業訓練給付金を受給している間も、アルバイト・パートは可能です。ただし、働いた日や給料をなど正直に申告しなければなりません。
万が一、申告しなかった場合、以下のような処分を科せられる可能性があります。
・支給停止
・返還命令
・納付命令(受け取った額の最大2倍)
・財産差押えなど
また、正直に申告したとしても、ハローワークに「就職」とみなされたり、雇用保険の加入対象になったりすると、支給停止や退校処分になる可能性があるため注意してください。
まとめ
職業訓練給付金は、失業者の再就職を支援する重要な制度です。受給には厳格な条件と審査がありますが、適切に申請すれば月額10万円以上の支援を受けられます。
受け取ることができれば助かる給付金ですが、申請や厳しい審査を突破するのは困難です。訓練や就職活動もしながら、書類の作成をするのは大変でしょう。
社会保険給付金サポートサービスでは、丁寧なヒアリングを通して、職業訓練給付金など社会保険給付金の申請手続きをサポートしています。WEB説明会とLINE相談はどちらも無料ですので、お気軽にご相談ください。
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