2024.05.17

精神疾患について

雨の日は体調が悪くなるって本当!?

今年も梅雨の季節がやってきました。湿気が高くなるというのはもちろん、蒸し暑さ、洗濯物が乾かない、髪がまとまらないなど、この季節に苦手意識を持つ人は多いものです。また、「理由はないけどなんとなく気分が上がらない」ということもあります。梅雨の時期には頭痛がひどくなるなど、体調の変化を感じる人も多いのではないでしょうか。それは気のせいではありません。ここでは気候による体調変化について紹介していきます。

気象病とは

気象病とは、名前の通り、気圧・気温・湿度の変化などによって心身の調子を崩すことを指します。気象病は近年注目されている病気のひとつで、潜在患者数は1000万人にのぼるとも言われています。気候変化の激しい季節の変わり目や梅雨の時期、台風が多い時期などに特に起こりやすくなります。頭痛やめまい、倦怠感、気分の落ち込みなどが主な症状です。性別、年齢を問わず、発症の可能性があります。

「低気圧不調」といわれることも

気圧変化によって不調を感じるのは、自律神経が乱れることが原因です。気象病は「低気圧不調」と表現されることもあります。気象要素から悪影響を受けるものを「気象病」と総称し、その中でも気圧の変化によって悪影響を受けたり、慢性の痛みが増強したりするものを「低気圧不調」と言います。

そもそも自律神経とは?

自律神経とは、内臓の正常な動きの管理や、血流や体温の調整など、自分の意志ではコントロールできない神経です。自律神経には交感神経と副交感神経の二つがあります。交感神経と副交感神経は交互に優位になるように調整されていて、身体の機能を正常に保っています。

交感神経とは

交感神経は「活動する神経」といわれ、緊張状態や興奮状態を作り出します。交換神経が優位な状態が続くと、血管が縮んだ状態が続くため、身体に栄養や体温が行き渡らなくなってしまいます。また、老廃物の排出が滞り、疲れが抜けにくく、疲れが取れないストレスが原因となり、さらに交感神経が活発になってしまうという悪循環に陥ってしまうことがあります。

副交感神経とは

副交感神経は「休む神経」といわれ、リラックスした状態を作り出します。主に活動を終えた夜、身体がリラックスする際に副交感神経が優位になります。副交感神経は心身の緊張を解き、休ませるのに必要な器官の働きを促すだけではなく、心を落ち着かせる働きも担っています。副交感神経が正常に機能しない場合にはイライラしたり、気持ちが落ち込んだりと、メンタル面でのダメージを受けることも多いのです。

気圧の変化が自律神経の乱れを誘う

梅雨の時期は気圧の変化が特に激しく、高気圧、低気圧が交互に押し寄せてくることもあります。人間の体は、この気圧や気候の変化に適応するために、自律神経を使って調整します。しかし、梅雨の時期のように気圧の変化が激しいときには、自律神経の対応が追い付かなくなってしまうだけでなく、自律神経が乱れてしまいます。その結果、ストレスを感じやすくなったり、情緒が不安定になったりしてしまうことがあるのです。それが気象病に繋がっていきます。

気象病の症状を和らげるには?

気圧の変化による心身の不調は、様々な方法で和らげることができます。一時的に頭痛などを乗り切るためには市販の頭痛薬などが効果的ですが、あくまで一時しのぎに過ぎません。根本的に改善できれば症状の緩和が期待できます。

耳のマッサージ

気象病は内耳と深い関わりがあります。内耳の前庭器官には気圧の変化を感知する機能があるためです。耳の血流を良くすることで、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。朝昼晩と一日3回、毎日続けることで体質改善効果もあります。ホットタオルなどで耳を温めるのも効果的です。

睡眠の質を上げる

十分な睡眠時間が確保できていないと、自律神経の乱れは改善されません。なかなか睡眠時間の確保ができないという場合には、短時間でもせめて熟睡できるよう、出来ることから始めてみましょう。スマートフォンやパソコンは、寝る1時間前までで終わらせるようにする、ぬるめのお風呂に浸かって身体を温めるなどです。質の良い睡眠は心身の安定をもたらしてくれます。

身体を動かす

自律神経を整えるのに適度な運動は不可欠です。でも、この季節は雨が降っていることが多いので、なかなか外での運動を続けるのは大変ですよね。そこでおすすめなのは簡単なストレッチやヨガなど。室内でできるストレッチやヨガでも十分血流の改善を図ることができます。凝り固まった身体を伸ばすような感覚で行ってみてくださいね。

食生活の改善

トマトには自律神経を整える効果を持つ「GABA(ギャバ)」と呼ばれる成分が多く含まれています。GABAはアミノ酸の一種で、GABAが不足すると、交感神経が優位となる状態が続きやすくなると言われています。また、大豆製品や乳製品、肉、魚などの食材には、「トリプトファン」という物質が多く含まれています。このトリプトファンは、「セロトニン」を脳内で作り出すために欠かせません。セロトニンには心身を安定させ、幸せを感じやすくする効果があることから、別名「幸せホルモン」とも呼ばれます。

まとめ

雨の日に必ず体調が悪くなるとは限りません。しかし、気象病により体調が悪化する人は多いものです。自分では気が付いていなくても、体調が悪かった日やなんとなく気分が沈んでしまった日は、もしかしたら気象病の影響だったのかもしれません。気象病は、睡眠や食生活の見直しで症状を緩和できる場合があります。知らないうちに自律神経が乱れている可能性があるので、意識してリラックスできるよう心掛けてみてくださいね。

 

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